川名線専用車1216

高校時代、引佐方面で謎のバスを見かけた。ナンバーは「浜松22か12-16」。同時期導入のいすゞ車に比べてボディが短く、窓が2段窓、そして方向幕が小型という遠鉄標準仕様とは大きくかけ離れたバスであり、とくに続番となる1217号車(いすゞK-CJM520 82年式)と比べてもその違いは歴然であった。

この車両について長らく謎であったが、バス関連の掲示板で質問したところ、引佐線の久留女木行き・通称川名線(伊平−東久留女木新田間)専用車両であることが判明した。この路線は狭い道が続くために短尺車が必要となり、遠鉄標準とは異なる車を導入したとのこと。96年頃に廃車されたと思われる。

写真は91年4月28日に細江営業所で撮影したものだが、残念ながらモノクロ写真しか見つからなかった。確かカラー撮影もしていたはずなのだが…。美しい「えんしん(遠州信用金庫)」の広告をカラーでお見せできないのが残念である。

      謎の三菱車2062

写真左の車両、一見すると「どこが謎なんだ。ごく普通の三菱の路線車ではないか」と言われそうだが、問題は「浜松22か20-62」というナンバープレートにある(写真ではよく見えないかもしれないが)。番号からすると89年登録なのだが、ボディの形がどうみても82年頃の型であり、登録時期と年式が一致しない。遠鉄は市営譲受車などの一部例外を除いて中古車を導入しないし、なによりもワイドドア・メトロ窓というどこから見ても遠鉄仕様の車なので他社からの中古購入とは考えられない。おそらく何らかの事情で再登録されたのだろう。この車両、謎を残したまま廃車になった。

写真は93年8月21日に舘山寺営業所で撮影。

  ●補足●
のちに情報をいただきまして、この車の素性が判明しました。もともとは1984年式三菱K-MP118N型で、ナンバーは「浜松22か14‐81」。フィンガーシフト車に改造されたのに伴い登録し直されたようです。
  #くぅ 様、あそびにん様 情報提供ありがとうございました。

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