東名特急専用車

東名静岡浜松線は、東名高速道路が全線開通した1969年に開設された路線で、遠鉄としては数少ない高速路線であった。この東名特急専用車として1984年に導入されたのが1513(日野P-RU637AA改・富士重工)である。

この車両は外観こそ路線車であるがエンジンなどは高速仕様、という特異な車両であったが、わずか数年で一般車に格下げ。浜松南営業所を経て93年に福田営業所に転属したが、シングルドアであること、立席定員が少ないことからラッシュ時の使い勝手が悪く、95年に廃車された。

写真は94年5月21日に福田営業所で撮影。少し傾いた写真になってしまったのは残念である。

晩年の東名特急といえば三菱エアロ。側面には専用ロゴも入っていた。

東名特急は運賃が1100円と、JR在来線運賃1260円に比べて割安だったが、交通渋滞による定時性の確保が難しいことから利用客が減少。遠鉄が不採算路線の大幅な廃止を進めていた94年3月31日をもって25年の歴史に幕を閉じた。車両はこの年の「浜松まつり」輸送で使用後に廃車になったようである。


最終日の1621 94/03/31浜松駅


側面には東名特急のロゴが入っていた


こちらは静鉄の専用車 浜岡所属の2119 94/03/31新静岡


東名特急と静鉄電車・バスが利用できた
「ハイウェイ&フリー乗車券」

静岡浜松線廃止以降、遠鉄の高速路線は通勤通学路線の「オレンジエクスプレス」(三ケ日−浜松間)のみだったが、2005年2月に中部国際空港行き「e-wing」の開設で長距離高速バス路線が復活している。

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