いすゞLR(1) 西じゅんかん専用車

西じゅんかん線は1986年に浜松市営バスより移管された路線で、遠鉄移管を機に専用車として導入されたのが、ここに紹介するいすゞP-LR312J(1986年IKコーチ)である。乗合車でありながら貸切車と似た専用塗装が採用され異彩を放っていた。これらは1988年に「ひまわり号」が専用車として導入されると各営業所に転属、その後もそのままの塗装で活躍したが1996年頃までに廃車されている。


1994/10/15 遠州病院前


1993/03 姫街道車庫

      いすゞLR(2) 1810
写真の車両は三方原営業所に所属した1810(87年式いすゞP-LR312J型)である。
この車両は89年に「泉高丘線」が開業すると専用車両「バード号」の予備車として使用された。この路線は葵西地内で道幅が狭く中型車専用路線となっていたため、朝のラッシュ時には2台続行運転が見られたが、その続行便に必ず1810が使用されていた。泉高丘線は94年4月より大型車が入線できるようになり、珍しい続行運転も見られなくなった。


バード号予備車時代の1810 1992/07姫街道車庫


佐久間町譲渡後の姿 1996/08中部天竜駅前

1810は96年に廃車となったが、廃車後佐久間町に譲渡され「佐久間町営バス」として生まれ変わった。
佐久間町営バスは廃止されたJR東海バスの路線を佐久間町が引き継いだもので、車両はもと遠鉄1810の「浜松22に・694」の1台のみ。塗色も遠鉄時代そのままだが、窓下の帯部分の文字は「佐久間町」となっている。方向幕は「佐久間町営バス」のシールが貼ってあるのみで使用されず、行先表示は運転席前部の方向板を使用している。

佐久間町営バスは2002年10月のJR東海バス天竜本線の廃止・遠鉄引継ぎ(北遠本線)に伴い遠鉄の車両と共通運用となり、旧1810は廃車された。

■ホーム

■戻る