ザザシティ浜松 旧・松菱百貨店 (2004年作品)

浜松市へのLRT路面電車導入を推進する団体「浜松都市環境フォーラム」が、実在する風景をジオラマ化した模型を使い「実際にLRTを走らせたらどうなるか?」を視覚的に提案。このジオラマ製作を担当した「興誠高校鉄道研究部」からの依頼で「ザザシティ浜松」と「旧・松菱百貨店」の建物部分を製作しました。

再開発ビル「ザザシティ」は2000〜2001年に竣工。店舗の入る「中央館」「西館」、高層マンションの住居棟で構成され、そのうち表通りに面した中央館・西館を模型化。
中央館の模型は横幅530mmと今まで製作した建物模型では最大級の規模。プラ板で組んだ箱をベースに塗装した筋入りプラ板を貼り付けてタイル状の外壁を表現しています。西館は3mmプラ棒で組んだ骨にプラ板の外壁を貼り付けています。

「松菱百貨店」は1937年に開店した老舗百貨店でしたが、2001年11月に突如経営破たん。開店当初からの「本館」と1992年竣工の「新館」で構成されています。そのまま現在まで建物が放置されています。跡地利用が定まらない中、模型の中では「ザザシティ東館」として再生されたという架空の設定で製作しました。
基本構造は透明アクリル板で組んだ箱にプラ板・プラ棒・ボール紙で作った外壁や柱を貼り付けたもの。かなりの短期間で製作しました。

ジオラマは2004年5月の「トランセット2004」(高齢者・障害者のモビリティと交通に関する国際会議・TRANSED)にて展示され、その後市内各地で公開されました。

※「RM MODELS 119号(2005-7)」にも製作記事が掲載されています。

※画像クリックで640x480サイズに拡大

■ホーム

■戻る