特別編 2005/05/02 -03

連休を利用して長野方面へ行ってきました。目的地はもちろん「木崎湖」ですが、普通に行っても面白くないので「国道152号線」を使ってみました。この国道、浜松から上田まで不通区間あり、景勝地ありの変化に富んだ国道で「酷道マニア」には知られた存在です。東京から帰ってきた次の日だというのに行ってしまいました〜
     2005/05/02   酷道を行く
05/02分は152号線沿線市町村を順を追って紹介します。

 ●静岡県 浜松市・・・を飛ばして浜北市
「国道152号走破」という目的なので本来ならば起点の「浜松市北島町」からスタートしたいところ。でも、あそこまで行くの面倒なのね・・・。どうせ不通区間もあって全線走破は不可能なので(ぉ 途中の浜北市内野入口(県道浜松環状線との交差点)からスタートです。

 ●天竜市
山東のサークルKで食料調達。ここを逃すと次のコンビニは100km以上先なので忘れずに。

 ●磐田郡 龍山村
 ●磐田郡 佐久間町

天竜川に沿ったこのあたりは通いなれた道。順調に飛ばしていきます。佐久間方面への分岐点・西渡のバス待合所の建物に「西渡駅」の表示発見。こんなの昔からあったっけ? 遠鉄唯一の「バスの駅」ですな。

 ●磐田郡 水窪町
静岡県最後の町・水窪。県境の青崩峠は不通区間なので林道の「兵越峠」へ迂回。その前に「不通区間の手前どこまで行けるか」チャレンジ。

草木トンネルの脇道に入るといきなり舗装が悪くなる。さらに進むと2速でしか登れないような急坂、さらに未舗装路に。先日洗ったばかりの車が早速泥だらけ。

←たどり着いた先はこんな感じでした。峠までは歩いて行けるようだが、今回は止めておこう。

元来た道を戻って兵越峠へ。ここは長野県側と「綱引き」の勝敗で県境を決めることで知られたところ。

現状では1m長野県の勝ちのようです。ところでこの行事、浜松市合併後も続くんでしょうか? 2ヵ月後にはここも同じ市になるなんて信じられませんが。

 ●長野県 下伊那郡 南信濃村
いよいよ長野県に入ります。峠道を下って再び152号へ。

木沢という集落に入ると「木造校舎で森林鉄道写真展」という看板を見かけたので寄ってみた。
案内看板に従って行ってみると本当に木造校舎の学校が! 廃校の校舎を使っていろいろな展示を行っているらしい(常設展なのかは不明)。宣伝文句どおり森林鉄道に関するもの、そして1960年代にこの村で撮影された写真などが展示され興味深い。もちろんウチ的には建物自体も魅力的。木造校舎なんて滅多に見られないので写真撮りまくりです。廃校になったのは最近らしく残された校内放送機器はウチが小学校時代に使っていたものと同じだったので別の意味で懐かしさに浸ったり。廃校舎の有効活用、いいですね〜

小学校近傍の公園には先の展示にあった森林鉄道の保存車両が! これは良い酒井君ですね〜 年表によると1973年まで現役だったとか。意外と最近まで残ってたんだ。

 ●下伊那郡 上村
もう一つの不通区間「地蔵峠」へ。こちらも林道で迂回。兵越峠に比べると視界が開けていて気分が良いが所々路肩の崩れているところが。

 ●下伊那郡 大鹿村
村の中心地手前で味のあるコンクリート橋を渡る。この形式の橋は長野県内の国道・県道の旧道に見られるもので道幅の狭さがまたイイ感じ。

 ●上伊那郡 長谷村
長野県に入ってから今まで走ってきた道、実はフォッサマグナに沿っていたんですね。

 ●上伊那郡 高遠町
「究極超人あ〜る」の鳥坂先輩曰く「城跡と饅頭しかない、不許可である」という町ですが、ここは桜で知られたところ。残念ながら桜は散ったようでしたが。

←町の消防署前にこんな看板が。「ぶっちゃけありえな〜い!」

 ●茅野市
杖突峠を下って茅野市へ。この峠、地図で見ると険しそうだが実際にはエンジンブレーキで気持ちよく下れる坂。でも前の軽自動車がフットブレーキ踏みまくりで気持ちよさ半減。
市街地を抜けて白樺湖方面へ。途中のガソリンスタンドに古めかしいバスの廃車体を見つけて緊急停止!
撮影許可を求めると「車はそこの駐車場に停めてくださいね」と良い感じの対応。おそらく同業者が多数訪れているのでしょうな。車自体はツーマン仕様のかなり古い三菱車。見慣れない青い塗装に「Suwa Bus Co Ltd」「諏訪自動車」の文字が! 諏訪バスの松電グループ入り以前の塗装のようでこいつは大発見!
車体形状から1960年代前半のものでしょうか。

 ●小県郡 長門町
観光地・白樺湖から長門町。でも湖はスルー。

峠を下る途中で反対車線に古めかしい標識らしきもの発見。今やほとんど見られない旧型方向看板! かなり年季入っています。

標識の少し先で、今度は国鉄バスの廃車体を発見!

富士重工のツーマン車でおそらく日産ディーゼルかと。この形式の国鉄バス廃車は良く見かけますね〜

 ●小県郡 武石村
武石村と聞くと美ヶ原というイメージがあるが、村の中心地は152号沿いだったのか。

 ●小県郡 丸子町
丸子といえば今は亡き上田丸子電鉄丸子線。廃止から36年経ち駅跡はスーパーになっているが付近には「駅前通り」「丸子駅前郵便局」の名前が残っている。別の場所には電気機関車も保存されていたり。

 ●上田市
152号の旅もいよいよ終わり。上田市大屋の国道18号との交差点が終点です。浜松からここまで9時間で走破。本当よ〜やりましたわ。

忘れてはいけないのが「HARD OFF」。昨年11月に出来た新しいお店で玩具を扱う「HOBBY OFF」も併設されているのが特徴。今回は何も買わなかったが長野県内HARD OFF全店舗制覇です(とはいえ4店舗しか無いが)。
     2005/05/03   唐辛子&バスコレ補給
昨晩は長野市内の「道路情報ステーション」の駐車場に停めて「車中泊」。寝袋一枚で寝たが、寒い〜〜〜。5月だからこれで十分かと思っていたが、長野県をナメてました。
宿泊場所の近くには「コシナカメラ」の看板(写真左下)。これ、ウチが高校生の頃からあります。CT-90にAFレンズなんて20年以上前の製品じゃないの。

今回長野に来た目的は川中島バスオリジナルのバスコレクション購入のためもある。4日前発売だけに売り切れかも? 念のため前日にwebで調べたところ残っているのは鬼無里営業所のみ! 鬼無里は合併で長野市内になったとはいえ市街地から約25km。しかも発売時間は朝6時〜8時の2時間! 早朝に山道を飛ばしてなんとか購入できました。営業所は古くからのバス車庫という感じで良い雰囲気。でもここまで買いに来る人、やっぱ居ないよなぁ・・・。

元来た道を長野市内へ戻り、善光寺へ。実はお参りするの初めてだったり。善光寺での本当の目的は「八幡屋礒五郎」本店で唐辛子を買うこと。昨年10月に買った唐辛子が切れたので補給です。

←ついでにこんな携帯ストラップを購入。七味唐辛子の缶を模したもの、というか中に唐辛子を入れることも出来て「いつでもどこでも礒五郎」が可能。容器自体は旋盤で切削加工され蓋部分にはOリング(パッキン)まで付き手の込んだ仕様。840円という値段なのも頷けます。

木崎湖の前に白馬にも寄りましょう。
昨年秋の台風で不通だった19号線オリンピック道路入り口は通行可能。とはいえ仮復旧状態で川に崩れた道路が放置されたままなのが痛々しい。
途中の美麻村では古めかしいガソリンスタンドを発見。既に閉店しているが1960年代の雰囲気は模型の資料に最適。さらに近くには郵便局跡も発見。

さらにその近くの畑にはアルピコカラーな廃車体が! 近くで農作業している方に撮影許可を求めると「ウチのじゃないけどいいよ」とか。車両は松本電鉄の512。北村製作所製のいすゞBU10K・1975年式ですな。落書きされているのは残念ですが。
農作業の方によると「あの山の上にもあるよ」というお話。行ってみると林道のヘアピンカーブの途中にもう1台BUが! 車番は514で先の車と同世代。よくこんなところまで持ってきたものです。

いよいよ白馬村。目的地はもちろん学生時代のバイト先・松本電鉄白馬営業所。前回訪問時(昨年11月)はオフシーズンで寂しかったが今回は夏山輸送応援の運転手さんで賑やか。7年ぶりにお会いするのに皆覚えていて下さったのは嬉しいもの。当時よっぽどインパクトがあったんでしょうな。バスは150と320ばかりで100%冷房車なんて白馬営業所ぢゃないよ。ウチの頃は非冷房の950番台(1979年式BU04・バスコレ第5段車両と1年違い同型車)に55人詰め込みしてたんだから・・・。

ここまで来たら南小谷で国鉄色キハ52も見なきゃ。撮影地を選定する時間が無いので下里瀬の国道から180mmで狙う。

13時過ぎ、最終目的地の木崎湖到着。まずは縁川商店Yショップニシの小石うどんで昼食。「どこから来たか地図」がヴァージョンアップして?都道府県名欄に名前を書いたシールを貼るボードが増設。しっかり記名してきました。

海ノ口駅では今後の模型化を睨んで建物を計測。そうしている間にも車でバイクでレンタサイクルで、次々と巡礼者がやってくるのはさすが連休。興津由比氏製作の「1/150信濃木崎駅」が入っていたケースは赤いチェイサーのプラモデルと深衣奈のフィギュアに交代。ケースの外に出されたとはいえ信濃木崎の模型がそのまま残っているのはさすが、皆さんマナーがよろしい!
(10年前の田切とは大違い。海ノ口は落書きすらありません!)

今回驚いたこと

(1)「ゆーぷる木崎湖」コロッケ定食値上げ
1月に500円だったのが750円に!

(2)木崎湖北岸の廃屋が改装工事中
昨年10月訪問時に見かけた廃屋、入り口周りを手直ししてました。何に使うんだろ?

←ビフォー        アフター→

夕方にはHibitetsu部員の おーぷろ氏・大将軍氏が木崎湖に来る、と聞いていたが時間が遅いとのことで到着を待たずに帰りました(すみません!)。

帰りはいつものように松本芳川のHARD OFFに寄って、塩尻北−飯田間を中央道。そして今回は153号・稲武経由・257号で浜松へ。153号の方が快適ですね〜。

今回の旅は木崎湖以外の部分がメインだった感じ。次回訪問は唐辛子が切れたとき、または海ノ口模型が完成したときかな?

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